ジラール・ペルゴ×バンフォードが生んだLEDウォッチ「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」を披露
ジラール・ペルゴは、カスタマイズウォッチの製作を得意とするバンフォード・ウォッチ・デパートメントとタッグを組み、2021年のオンリーウォッチに出品するユニークピース「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」を製作した。1970年代のLEDウォッチを復活させ、フォージドカーボン製のケースが先進性を強調する。
カーボンで覆われたLEDウォッチ
ジラール・ペルゴは、今年11月に開催予定のチャリティーオークション「オンリーウォッチ」に出品するためのユニークピースを製作した。2年ごとに行われるこのオークションは、ディシェンヌ型筋ジストロフィーの治療法を研究するための資金を募るためのもので、モナコ筋ジストロフィー協会が設立したものだ。回を重ねるごとに出品ブランドは増える一方である。
チャリティ事業に熱を注ぐ同ブランドは、初めてオークションが行われた2005年から、ブランドを象徴するユニークピースを製作してきた。9回目を迎える2021年に作られたのは「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」。1970年代に立ち返り、76年に発売されたLEDウォッチ「キャスケット」に、現代的な解釈を加えて復活させたのだ。
ジラール・ペルゴ「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」
LEDディスプレイ搭載クォーツ（Cal.GP03980）。フォージドカーボン×Ti （縦42.4×横33.6mm、厚さ10.87mm）。非防水。ユニークピース。
本作の製作にあたってジラール・ペルゴは、数々のカスタマイズウォッチを手掛けるメーカー「バンフォード・ウォッチ・デパートメント」とタッグを組んだ。発表当時、非常に前衛的だったキャスケットのデザインをそのまま受け継いだだけではなく、軽量な素材を取り入れることで新しい魅力を加えた。
スーパーコピー時計 激安 代引き外装の大部分を覆う部分はフィージドカーボンでできており、素材独特の不規則なマーブル模様が特徴的。さらに、ケースの両サイドに配されたプッシュボタンやケースバックはグレード5のチタン製であるため、非常に軽量だ。
側面からも、キャスケットの独特なケース形状がうかがえる。カーボン製のケースと、チタン製のケースバックとの組み合わせは、非常に軽快な装着感を生む。
また、本作に搭載されるムーブメントCal.GP03980は、今作のために新たに開発されたもの。LEDのディスプレイこそオリジナルモデルと瓜ふたつだが、いくつかの機能が追加された。
オリジナルモデルに搭載されていた時、分、秒、日付の表示に加え、セカンドタイムゾーン、クロノグラフ、そして「シークレット デイト」が加わった。「シークレット デイト」は、誕生日や記念日など、自分にとって大切な日付が、毎日設定した時間に表示される、という珍しい機能だ。これらの設定は、ケース側面の両側にあるふたつのプッシュボタンで行う。
グレード5チタン製のケースバックには、オンリーウォッチの文字と、ユニークピースであることを示す「ONE OF ONE」の文字が刻まれる。
バンフォード・ウォッチ・デパートメントの創設者、ジョージ・バンフォードは次のように述べた。
「1970年代のキャスケットは、ステンレススティールと18Kイエローゴールドのメタルモデル、マクロロン（ポリカーボネート樹脂）モデルで展開されていました。今回の新作は、ケースは最先端のフォージドカーボン製、ケースバックとプッシュボタンはグレード5のチタン製となっています。ケースバックには、隔年開催のオークションに敬意を表して「Only Watch」の文字が刻まれています。この70年代風のデザインをレトロと捉える方もおられるでしょうが、私としては、ケースの形状とフォージドカーボンを採用したところが、極めて未来的なルックスに仕上がっていると思います。このプロジェクトに取り組むことで、キャスケットに対する私の愛情に再び火が付きました。素晴らしい旅路となりましたし、仕事を抜きにしても楽しい時間でした。ジラール・ペルゴとのプロジェクトはいつも興味深く、互いのアイデアをぶつけ合うことで特別な何かが生まれます」
フォージドカーボンが織り成す、独特のマーブル模様。ケース上面の右側には、オリジナルモデルを意識したジラール・ペルゴのロゴが配されている。
そしてジラール・ペルゴのCEO、パトリック・プルニエがこれに付け加えた。
「今年、ジラール・ペルゴは創業230周年を迎え、バンフォード・ウォッチ・デパートメントとともに、弊社の歴史の中でも特に重要な1章を彩り、今なお愛される逸品であるキャスケットの製作を行いました。キャスケット-オンリーウォッチの出来栄えには非常に満足しています。実のところ、こんなにも個性的で、多くのウォッチコレクターから愛されていたモデルの製造を、なぜ止めてしまったのかと疑問に思ったほどでした。新開発のムーブメントには、オーナー様にご満足いただける機能が加わっています。ときには、過去を振り返って先代のデザインを見直し、それをさらに胸を躍らせ、未来にも通用するような何かに昇華させる知恵を示すモデルとなりました。そして何よりもジラール・ペルゴは、普段は競い合うライバルのメーカーとともに、有意義な目的で多大な貢献を果たしてきたチャリティオークション、オンリーウォッチを積極的に支援できることを誇りに思います」
本作には、キャスケットのケース形状をイメージした、専用のボックスが付属する。
ジラール・ペルゴとバンフォード・ウォッチ・デパートメント、両者の伝統と個性が衝突して生まれた「キャスケット-オンリーウォッチ エディション」は、2021年11月6日のオンリーウォッチに出品されるユニークピースだ。来たるオークション当日、世界でたったひとりのオーナーが決まる。
